MEIKAI’S
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2024.05.22

日本語学習者の気持ちが理解できた海外での体験。

外国語学部日本語学科国際・留学
卒業生 大橋  瑠織

出身校:福島県立原町高等学校

留学先:ウーロンゴン大学(オーストラリア)

Q 海外研修に参加した理由は?

日本語教育に興味を持つきっかけとなったのがオーストラリアであり、明海大学に入学した目的は、オーストラリアでの海外研修に参加し、自分の目で見て、経験したいという思いからでした。このような目標を持ちながら大学生活を送っていたため、先生からこの研修について声を掛けていただいたときは、すぐに参加を決めました。

Q ウーロンゴン大学では、どんなことをどのように学びましたか?

この研修で1番学んだことは「学習者」の立場でした。それまでは、日本語を教えるとき、日本語に自信のない生徒たちに対して、「間違えてもいいんだよ」とよく声掛けをしていました。しかし、見知らぬ土地で、外国の先生に、英語のみで授業を受講するというのは、自分自身の英語に自信がない分、想像以上にとても緊張し、1日の授業が精一杯で、自分がその立場になるとできないということ痛感しました。そのため、2日目からは、「間違えてもいい、まずはやってみよう」という精神で、積極的に授業に参加するようにしました。自分自身の考えや行動以外にも、担当してくださった先生の寄り添い方や授業の進め方なども、日本語を教えることを目指す立場としてとても勉強になりました。

Q 滞在先では、どのような交流がありましたか?

現地の中学校で行われている日本語の授業を見学させていただき、授業中に少し中学生たちのサポートをさせていただきました。普段の日本語指導支援では学習者に合わせた日本語でサポートをしていましたが、それを英語でとなると、なかなか上手くいかず、もどかしさを感じました。しかし、長年憧れを持ち続けていたオーストラリアで行われている日本語教育を、実際に目にすることができたのはとても良い経験となりましたし、オーストラリアで一生懸命日本語を学ぶ子供たちの姿は今でも忘れられません。改めて、日本語教育に対する思いが強くなりました。

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