外国語学部英米語学科

英語による実践的なコミュニケーション能力の修得と、その能力の基盤となる言語的・文化的背景の理解、これが、英米語学科の基本的な教育目標です。さらに、グローバル社会の進展を見据え、多言語能力(英語+日本語+中国語)と国際教養( 諸外国の文化・社会・ビジネスに関する基礎知識)の涵養もめざします。これらの目標を達成するため、英米語学科では、グローバル・スタディーズ専攻(GSM )と英米語専攻(ELM )という2専攻を設け、学生それぞれの将来の希望や資質を踏まえた高度な専門教育を提供し、卒業後の進路の実現をめざします。

英米語学科の特色

1 目的に応じた専攻

GSMは実践的英語力とビジネス思考力を修得し、グローバル企業などで活躍できる人材を育成。ELM は英語運用能力と異文化に関する知識を修得し、国内外の企業での活躍や英語科教員をめざします。

2 4 年間一貫少人数必修ゼミ

1年次:フレッシュパーソンセミナー、2年次:英米語基礎演習、3年次:専門領域研究講座、4年次:卒業研究と、4年間一貫の必修ゼミによるきめ細かな少人数指導で、学生をサポートします。

3 高い英語力が身につくプログラム

国際社会で活躍する上で英語力は必須であるため、GSM、ELMとも3年次進級時にCEFR B1レベル以上の英語力をめざします。なお必修科目でレベル別の実践的授業があり、高い成果をあげています。

※英検、TOEFL iBT®、TOEIC®L&R、その他スコアを参考にする場合があります。

4 学科独自の就職サポート

企業の第一線で働く社会人による講演会、人気業種へ就職した卒業生との懇談会や相談会、マナー講座など、就職に直結した学科独自の就職支援活動を行っています。

2つの専攻

グローバル・スタディーズ専攻(GSM)

多言語能力とビジネス実践力を身につけ、日本と世界をつなぐ人材をめざす。

 

GSMで修得するのは、高度な英語力と、即戦力となりうる国際的ビジネス実践力。グローバル企業への就職に求められる、異文化間交渉力、多文化受容力とグローバルなコミュニケーション能力を養います。

英米語専攻(ELM)

高い英語運用能力を身につけ、英語を武器に活躍できる人材をめざす。

 

高度な英語運用能力と異文化に関する知識を修得し、国内外の企業で活躍できる人材や、英語科教員の養成をめざします。英語圏への長期留学・海外研修のサポート制度や奨学金も充実しています。

カリキュラム

ピックアップ科目

Integrated English Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ

中身の濃い英語コニュニケーションを通して、英語力と論理的思考力を養う。

 

少人数クラスで、「listening」「reading」「speaking」「writing」の4技能を総合的に学ぶ、英語コニュニケーションの授業です。英語のみで集中的にディスカッションを行うため、特に「speaking」「listening」の技能を高めることができます。また、論理的思考力も養います。

教員メッセージ

言語の背景にある文化について思いを馳せながら学びを深める

 

小林 裕子 教授

英語の運用能力を高めると同時に英語という言語の背景にある文化について思いを馳せながら学びを深めていくのが英米語学科の教育の特色です。言語を人間の包括的知的活動の根幹をなすものであると考えるのであれば、文化についての考察も必要であるのは当然のことでしょう。

そのような意味で、英米語学科では英語の四技能を修めることから始まり、3年生への進級後は様々な専門科目の履修を通して、英語能力を多角的に活かしながら自らの学びを深めていきます。多方面で活躍する教員のもとで、皆さんが関心を持つ事柄について研究を進めることができます。

現在、私たちを取り巻く環境の持続可能性について語られる機会が急激に増加しています。多言語修得と多様性豊かな文化の学修を通して、より良い未来を創造しようと考え、そして行動する皆さんを英米語学科は全力で応援します。

在学生インタビュー

有意義な海外研修を経験し、より英語を話すことに意欲的に。

 

アメリカの政治の仕組み、世界の貧困問題や紛争問題など、欧米の文化・社会問題に関心を持って学んでいます。また、英語の勉強にも力を入れており、入学後にTOEIC® Listening & Reading のスコアは220点向上し、現在895 点になりました。2 年次の夏は、ハワイ大学での語学研修に参加し、平日は少人数クラスで現地の先生による講義を受け、英語でディスカッションしたり、会食でスピーチを披露したりと英語力が鍛えられました。また、パールハーバーや博物館を見学し、歴史や文化的背景についても学ぶことができ、たくさんの刺激を受けました。2023 年度はカナダへの長期留学が決まっています。

 

水出 真尋さん

外国語学部 英米語学科3年(東京都立雪谷高等学校 出身)

資格

実用英語技能検定(英検)・TOEIC®

高度な英語運用能力を修得するために、英米語学科ではさまざまな資格取得を推奨しています。中でも、実用英語技能検定とTOEIC®L&R は、英語力向上のためだけでなく、海外留学や就職活動など、さまざまなシーンで求められます。TOEFL対策講座、TOEIC®L&R対策の授業やネイティブスピーカーとの英会話、留学制度などを積極的に活用し、多彩な資格取得をめざしましょう。

中学校教諭一種免許状(英語)
高等学校教諭一種免許状(英語)

英米語学科英米語専攻は教職課程を設置しており、所定の単位を修得することにより中学校および高等学校の英語の教員免許状を取得することができます。教職課程の履修、教育実習、教員採用試験など、教職に関するさまざまな課題は、教職課程センターが一人ひとり丁寧にサポートします。

留学

奨学海外研修先のハワイ大学で、語学と文化を学ぶ。

 

成績優秀者として選出された11名でハワイ大学マノア校の集中英語研修プログラムに参加し、ハワイの歴史や文化の学びを通して、 コミュニケーションスキルを向上させることができました。レベル別に分けられたクラスでプレゼンテーションやグループディスカッションを行い、様々な口語表現やハワイの伝統文化について学びました。また、ハワイ大学の学生と実際に話せるインターチェンジプログラムでは、本研修で養ってきたスピーキング能力を発揮することができ、英語に対する自信につなげることができました。この海外研修で、国内外で通用する語学力はもちろん、自ら考えて行動に移す積極性や行動性を身につけることができ、将来に活かし得る貴重な経験となりました。

 

萩原楓佳さん

留学先:ハワイ大学マノア校(アメリカ)

外国語学部 英米語学科 4 年(樹徳高等学校 出身)

リスニング力が向上し、現地の授業が楽しみに。

 

前半4 か月は英語を基礎からしっかり学び、後半4 か月は言語学の授業を履修しました。現地学生は授業が始まると、教授に質問ラッシュ。教授も真摯に答えてくれるので、まるで議論をしているようでした。最初はその様子に驚き、傍観して英語を理解することで精一杯の授業でしたが、次第にリスニング力は向上しました。私も授業後に質問できるようになり、授業が楽しくなりました。

 

山西 啓太さん

留学先:アルバータ大学( カナダ)

外国語学部 英米語学科 4 年( 私立 東京高等学校 出身)

主な留学・研修先(過年度実績)

※スマホで横スクロール表示になります。

研修・留学先 期間 人数

費用概算

( )内は自己負担額概算

実施年度

ハワイ大学(アメリカ)

22日間 11人

60万円(全学大学負担)

2022

ウーロンゴン大学(オーストラリア

16日間

4人

55万円(全学大学負担)

2022

アルバータ大学(カナダ)

9か月

1人

242万円(202万円)

2022

カンタベリークライストチャーチ大学(イギリス)

23日間 6人

56万円(36万円)

2019

シーキューユニバーシティ(オーストラリア)

28日間 5人

70万円(42万円)

2019

※費用概算の( )内は自己負担額概算。

※自己負担額概算は明海大学浦安キャンパス派遣留学生奨学金などを除いた概算金額となります。

※費用は上記概算金額のほかに、本学への学納金及び現地での生活費が必要となります。また、留学・研修先の航空運賃、為替相場などによって変動します。

※ 新型コロナウイルス感染症の影響により、2020 年および2021 年度にプログラムを実施することができなかったことから、2022 年度については派遣対象年次以外の学生についても派遣しています。

就職

積極的に企業説明会に参加し、自分のめざす仕事が明確に。

就職先:株式会社森ビルホスピタリティコーポレーション

 

どの授業も全力で取り組み、英会話、ボランティアなどの課外活動にも力を注ぎました。2021 年開催の東京パラリンピックでは、車いすバスケットの選手を担当するボランティアに参加。様々な人と交流し、コミュニケーション向上につながったと思います。就職活動では2 年次から幅広い分野の企業説明会に参加し、自己分析を行うことによって自分がめざす仕事を探りました。「他者の幸福につながる仕事」という軸が定まったのは3 年次になってから。キャリアサポートセンターの行事では、グループディスカッション講座、マナー講座がおすすめ。本番でとても役立ちました。将来は私ならではのホスピタリティを発揮して、お客様に幸せを提供できるホテリエをめざします。

 

阿部 絵梨華さん

外国語学部 英米語学科 2023年3月卒業(福島県立福島東高等学校 出身)

[主な就職先(過年度実績5か年)]

アダストリア/茨城県教育委員会/ウエルシアホールディングス/浦安市役所/エイチ・アイ・エス/ ANAエアポートサービス/大塚商会/角川ドワンゴ学園N 高等学校/金谷ホテル観光/近鉄不動産/警視庁/ケーズホールディングス/コジマ/コストコホールセールジャパン/埼玉県教育委員会/埼玉県警察本部/資生堂ジャパン/ JAL スカイ/スギ薬局/スターツコーポレーション/成城石井/セブン- イレブン・ジャパン/綜合警備保障/タペストリー・ジャパン/千葉県教育委員会/千葉信用金庫/千葉トヨタ自動車/千葉マツダ/東急レクリエーション/東京海上日動火災保険/東京都教育委員会/東武トップツアーズ/成田市役所/日本生命保険/ファンケル/福島県教育委員会/富士ソフト/マックスマーラジャパン/三越伊勢丹ホールディングス/メディセオ/モンクレールジャパン/ヤフー/やまや/ユー・エス・ジェイ/ USEN-NEXT HOLDINGS/ ユーハイム/ユナイテッドアローズ/ 楽天グループ/リゾートトラスト/ロクシタンジャポン

教員リスト

教授
河原伸一(産業翻訳論、国際関係論)/ 小谷哲男(国際政治学)/ 小林裕子(司法通訳研究)/ 嶋田珠巳(英語学、言語学)/ Keiko Nakamura(言語心理学)
 
准教授
梅谷博之( 言語学、言語類型論)/ 川成美香(社会言語学)/ 中井延美(言語学、意味論・語用論)/ 福井英次郎( 欧州研究、国際関係論)/ 松井順子(英語音声学、言語学)

 

講師
辰己雄太(理論言語学、統語論)/ 妻鹿裕子(英米文学)

 

■助教
横溝祐介(英語史)

 
[教職課程担当教員]
教授
浅田 勉
(教員養成・教職課程)/ 石鍋 浩(教員養成・教職課程)/ 金子義隆(英語科教育)/ 坂本純一(教員養成・教職課程)/ 高野敬三(教員養成・教職課程)/ 樋口倫子(教育心理学)/ 百瀬美帆(英語科教育)/ 山本聖志(教員養成・教職課程)/ 米村珠子(教員養成・教職課程)

シラバス

シラバスはこちらからご覧ください。

英米ジャーナル

英米語学科の活動報告誌「英米ジャーナル」では、ゼミ紹介や海外英語研修、インターンシップ、国内・海外ボランティア、暗唱・スピーチコンテスト、就職活動等について、学生が自らの活動体験を綴っています。また、社会で活躍する卒業生からの寄稿も充実しています。

英米語学科学生のための推薦図書

英米語学科の専任教員が皆さんに是非読んで欲しいと願う図書についての推薦文が収められています。推薦されている図書の多くは、図書館や推薦者の研究室に行けば借りることができます。卒業までにできるだけ多くの本を読み、豊かな人生を送るための指針を手に入れてください。