経済学科
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講座No. | 講師名 | 講座テーマ | 講座内容 |
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経-1 |
池田晋 |
会計の視点から -お金儲けの仕組みを考える- |
皆さんはお金についてどんな考えをもっているでしょうか。お金が欲しくない人はいないでしょう。したがって、誰でもお金には興味があると思います。この講座では個人のお金儲けではなく、会社のお金儲けにスポットを当てて、どんな会社がお金を儲けているのか?あるいは損をしているのか?その原因をいくつかの会社が作成する会計数値をもとに考えてみたいと思います。 |
経-2 |
影山純二 |
幸せと経済学:お金、家族、仕事、友達、気の持ちよう |
「幸せになりたい!」と思う人は多いと思います。ただどうしたら幸せになれるのでしょうか?そこでこの講義では、どうしたら幸せになれるのか、経済学における最新の研究成果を利用しつつ解説していきます。特に焦点を当てるのは、お金や家族、仕事、友達、考え方といった気の持ちようと幸せの関係です。幸せになるためにこれらの事柄がどれくらい重要なのでしょうか?直感的に「そうだよね」と感じる結果もあれば、「えっ、どうして?」と感じる結果もあると思います。どんどん考えていくと、人間本性みたいなものが見えてきますよ。 |
経-3 |
軍司裕昭 |
人間は経済活動を行って生きている | 人間には様々な欲望があります。たとえば、お腹がすけば食欲が出てきますよね。そして食欲を満足させるために人間は何かを食べます(消費)。しかし、何かを食べるには多くの場合、まず、お金を払って食べ物を手に入れなければなりません(交換)。さらに食べ物を買うために必要なお金を準備しなければなりません。ですから多くの人たちが働いて(生産)、給料をもらっているわけです(分配)。つまり人間は、様々な欲望を充足するために、まず仕事をして(生産)、給料を頂きます(分配)。さらに稼いだお金を使って欲しい物を手に入れます(交換)。そして、手に入れた物を欲望を満たすために使います(消費)。人間の欲望は多種多様な上、一度満足しても、時間の経過とともに、また新しい欲望が出てきて、これを満たしたくなります。この結果、人間は、生産⇒分配⇒交換⇒消費という流れを繰り返してゆく事になります。経済学では人間が欲望を満たすために生産から消費までを繰り返す事を経済活動と言っています。つまり人間の欲望が原動力となって経済が動くわけです。経済学に興味を持って頂ければ幸いです。 |
経-4 | 下田直樹 学部長・教授 |
コロナ禍で考える日本の医療 | 新型コロナウイルスの感染拡大にともない、日本をはじめ多くの先進国で「医療逼迫(ひっぱく)」、「医療崩壊」が大きな問題となっています。日本には国内に住むすべての人が「いつでも、どこでも、気軽に」医療サービスを受けられる「国民皆保険制度」があり、世界的にも優れた仕組みとして高く評価されてきました。1人あたりの病床数(病院等の入院用のベット)も多く、医師数もアメリカ並みで、決して少ない訳ではありません。なぜその日本で「医療逼迫」が起こっているのでしょうか。日本の医療について経済学から考えます。 |
経-5 | 髙橋義明 教授 | 人間の不合理な行動を考える | 経済学には「人間は不合理な行動をしてしまう」と仮定する行動経済学という新しい分野があります。ではどのような不合理な行動をしてしまうのか、どうしたらそうした状況を避けられるのかを考えてみたいと思います。 |
経-6 | 寺村絵里子 教授 |
企業で働く人々について学ぶ | 日本にはたくさんの企業(会社)があります。企業は私たちの生活と密接に関わっているだけでなく、皆さんの多くが将来働く場でもあります。企業で人々はどのように働いているのか学びましょう。 |
経-7 | 中平千彦 教授 |
経済データ分析への招待 | 経済学の中にはデータ分析に基づいて実証分析を行う分野があり、それは経済データ分析、あるいは応用計量経済学と呼ばれ、様々な経済分析に用いられています。例えば、毎年、内閣府が公表する『経済財政白書』の内容は、経済データ分析に基づいています。本講座では、実証経済分析に経済データ分析や計量経済学がどのように適用されているのかを、具体例を通して解説します。 |
経-8 | 原孝公 教授 |
私たちのくらしと税金(くらしに役立つ税金の話) |
租税(税金)は私たちのくらしと密接に関わりがありますが、高校までの教育課程ではあまり採り上げられていません。将来の私たちの国を支える高校生にも税金について関心と理解を持ってもらえればと思います。 |
経-9 |
廣部恒忠 |
地域研究(自分達のまちをもっと知ろう) | 皆さんのいま住んでいるまちはどのようなところですか?生まれ育ったところかもしれませんし、最近引っ越して来たばかりかもしれません。まだ知らない場所もたくさんあるかもしれませんね。この講義では、ぜひ自分達の住んでいるまちについて興味をもってもらい、知識を深めてもらうため、いろいろな方法をご紹介したいと思います。 |
経-10 | 大石隆介 准教授 |
経済とサービス | 皆さんの中には将来、経済学を学びたいと考える人、またサービス産業の世界で働きたいと考える人もいるかと思います。日本の、そして世界の先進国におけるサービス産業の重要性は日に日に高くなっています。ここでは経済とサービス産業の関係について分かりやすく説明します。皆さんには経済とは、そして経済学とは何なのか、さらにサービス産業とはどんな産業なのかについて理解してもらい、それらに興味を持ってもらいたいと考えています。 |
経-11 | 岡村龍輝 准教授 |
部活にクラス、学園祭…。 みんながまとまる秘訣とは? |
サッカー部や吹奏楽部、3年5組、学祭の焼きそば屋さん、などなど……。みんなが参加しているグループには、まとまりのいいものもあれば、そうじゃないものもあるよね? その違いがうまれる理由と、みんながまとまる秘訣を大公開! 大学に入ったら、サークルやバイト、ゼミ合宿など、いろいろなグループに参加して、もちろんグループを盛りあげて、充実した学生生活を送りたいって思っている人、必見です! |
経-12 |
小黒曜子 |
日本円とグローバリゼーション | 皆さんにとって日本円の価値はとても身近なもののはずです。円高のとき、海外旅行は行き時で、海外で買い物をするのもお得などと聞いたことがあるのではないでしょうか。日本の輸出に着目すると、日本製品が割高になる円高は不利になり、日本製品が割安になる円安は有利になります。円高・円安とはどういうことなのか、世界の通貨との比較もしてみましょう。通貨はグローバリゼーションの中でどのような存在なのかを考えてみましょう。 |
経-13 | 友利厚夫 准教授 |
社会科学における数理的方法 | ゲーム理論は量子力学の分野でも有名な数学者フォン・ノイマンと経済学者モルゲンシュテルンによって研究がはじめられた、数学理論である。本講義では1994年にノーベル経済学賞を受賞したジョン・ナッシュによって、重要な貢献がなされた「非協力ゲーム理論」に焦点をあて、複数の主体が戦略的相互依存関係にあるような“ゲーム的状況”を分析する、ゲーム理論について講義する。このようなゲーム的状況は、企業間、国家間、企業・政府間の駆け引きといった場面に頻繁にみられる。本講義では、身近な話題を例にとり、ゲーム理論の基本的事項を説明した後、「ソフトな予算制約」問題といわれる政治経済学上の重要問題について解説する。 |
経-14 |
永井攻治 |
若者と社会保障制度 | 現在、社会保障の諸問題は、連日のようにマスコミに報道されています。それは、日本における人口構造の変化や家族環境の変化等が、社会保障財政に大きな影響を与えている事が原因の一つにあります。このような危機的状況にある社会保障制度ですが、若者(特に10代~20代)には、あまり縁のない問題であると勘違いされているのも事実です。しかし、若者と関係が深い社会保障制度を列挙すればきりがありません。例えば、病気をすれば“健康保険”、アルバイト中に怪我をすれば“労災保険”、20歳になれば、学生でも“国民年金”への加入義務が生じます。そこで本講座では、若者と密接に関わっている社会保障制度の代表的なものを例に挙げて、皆さんと一緒にその制度のあり方を考えたいと思います。 |
経-15 | 中澤栄一 准教授 |
グローバルな価値の連鎖と付加価値貿易 | グローバルな価値の連鎖(Global Value Chains)が進展している現代の国際経済においては、日本や諸外国が貿易している財やサービスには多くの国々から購入した中間投入財・サービスの価値が含まれています。そのような流れの中で、伝統的な国際貿易統計は、必ずしも現実を反映しなくなっています。この講義では、経済協力開発機構(OECD)と世界貿易機関(WTO)が共同で開発した「付加価値貿易」(TiVA)指標を用いた分析に基づき、日本経済を取り巻くグローバルな価値の連鎖の現状についてお話しします。 |
経-16 | 萩原里紗 准教授 |
奨学金は大学への進学、大学卒業後の収入拡大・正規雇用の促進に寄与しているのか | 返還が必要な奨学金は一度延滞してしまうと返還が難しくなるリスクを有している。延滞・返還不能になるリスクを抱えても、奨学金を受給して進学をする意味があるのだろうか。本講座では、1)現在の奨学金制度(予約採用制度)は大学進学を後押しできているのか、2)卒業後の返還能力への影響として、奨学金を得て大学を卒業した者は、高卒と比べて、卒業直後の収入、時間当たり賃金、正規雇用就業率は高いのかについて考える。 |
経-17 | 宮﨑礼二 准教授 |
パッチワークのように読み解くグローバル経済 | グローバル経済は、さまざまな事象が絡み合って成り立っています。そのため、まったく関係ないような事象が、ある日突然、私たちの日常生活に影響を及ぼすこともあります。たとえば、石油価格の高騰が「ケーキ大好き」さんを悩ませたり、地球温暖化ガス排出を抑制する燃料の普及が「焼肉大好き」君を寂しがらせたりすることもあるのです。色々な事象をパッチワークのようにつなぎ合わせて、グローバル経済の姿を解説します。 |
経-18-① | 吉田敦 准教授 | アクティブラーニング 貿易データでみる日本経済 |
輸出入額やその差額の変化、主要輸出入品の内容やその全体に占める比重(%)の変化、さらに主要貿易相手国の変化等、ごく簡単なものでも貿易データは日本経済の有り様を反映します。本講座では、1960年と2017年のデータ分析を中心に、グループワークによるアクティブ・ラーニング(東日本大学間連携FDネットワーク"つばさ"プロジェクト主催「2015年度学生主体型授業コンテスト」出場授業)を実演させて頂きます。 |
経-18-② | 研修機関「評価表」分析に基づく、インターンシップ運営の改善 | 明海大学経済学部では、2013年9月~2019年3月の間、「東北復興インターンシップ」 と「沖縄インターンシップ」において、19チーム(延べ200名)の学生達を派遣。 本講座では、二つの研修機関「評価表」の数量分析とそれに基づくインターンシップ運営に関する改善案を提示します。 | |
経-19 | 蟹澤啓輔 講師 |
日本の財政状態と市民の日常生活 | 皆さんが暮らしているこの日本という国の財政状態をご存じでしょうか。この講座では直近の具体的な金額を使って日本の財政状態を皆さん自身に確認して頂きます。また、一般的に日本財政状態は悪いと言われていますが、なぜ財政状態が悪いと言われているか、このまま財政状態がさらに悪化した場合、皆さんの生活にどのような影響がありえるのかを考えてみたいと思います。 |
経-20 | 黄耀偉 講師 |
企業活動と会計 | 会計は、企業の経済活動を測定し、報告書にまとめて、利害関係者に伝達するシステムです。この講座では、企業に焦点を当てて、企業の活動によって、会計数値にどのような変化をもたらすのかについて具体例を用いて説明します。会計数値を見て考えることは、企業を知るのに役立ちますので、皆さんの将来に役立ちます。 |
経-21 | 小谷恵子 講師 |
モノやサービスの購買の旅 ~カスタマージャーニー | あなたは、モノやサービスを買うとき、なぜそれを選んでいるのか考えたことはありますか?お腹が空いたとき、「そうだ、マ〇〇行こう!」「今日、ケン〇〇〇〇にしない?」となるのは、事前にそのお店の広告に触れているからです。季節限定商品が出ると、Twitterに広告を表示して食べたい!と思わせ、アプリのクーポンでセット買いを促します。企業は、モノやサービスを買ってもらうために購買前/購買時/購買後にどんな行動をとるのか「カスタマージャーニー」を考え、各ステージで顧客とのコミュニケーションを試みます。もしかすると、自分の意思で買ったと思っているモノは、決めさせられているのかも?!この講座では企業がどうやって顧客にアプローチしているのかを学び、企業活動の一つである「マーケティング」の面白さを体験します。 |
経-22 | 山田麻以 講師 | 企業間の「競争」ってどうして重要? | みなさん、「競争」という言葉にどのようなイメージを持っていますか?この言葉に世間一般の多くの人はネガティブなイメージを持っているのではないでしょうか。実は、企業の話になると「競争」というものは世間一般的なイメージとはまた別の意味合いを持っており、重要なものとされています。この講義では、企業らが競争を制限してしまった場合にわたしたちの暮らしにどのような影響がもたらされるのか、そして、もっと大きな視点で経済成長へどのような影響があるのかについて説明します。さらに、カルテルや談合といった、近年社会的批判が強まっている企業らの競争制限行為の事例をお話しします。 |
経-23 | 矢島ますみ 教授 |
劇場文化と観客のまなざし | ギリシャ演劇、ローマの劇場、中世の聖史劇、ルネッサンス期のクラシックバレエやオペラの始まり、宮廷でのスペクタクル、近代劇場の成立、19世紀後期モダンダンスの始動、ミュージカルの誕生と現在まで、舞台では、役者、ダンサーや音楽家達が様々なパフォーマンスを繰り広げ、人々を惹きつけて来ました。劇場の歴史を概観しながら、劇場に集まる人々の眼差しを通じて、現代における舞台上の身体表現文化の意味を考えてみます。 |
経-24 | 中島達洋 准教授 |
分割数と母関数 | ある自然数nを自然数の和で表す方法はいくつあるでしょう。この問いの答えを「nの分割数」といいます。例えば、4は4=3+1=2+2=2+1+1=1+1+1+1と書くことができるので、4の分割数は5であるとわかります。この講義では、この分割数という素朴な素材が、母関数という数列を取り扱うための強力ツールを通して見ると、現代数学の興味深い話題に繋がっているという話をします。その中で ・簡単なものの中にも不思議さはいくらでもあり、その追求から奥深い世界があること ・数学は具体的なものから法則を見い出すことで生まれるということ ・高校で数学の問題を解く際にも、〈具体例〉 →〈法則〉という考え方が有効であること などを感じていただけると嬉しいです。 |