病院長メッセージ
明海大学歯学部付属明海大学病院は、1970年の開設以来、創立50周年を迎える今年に至るまで、地域の基幹病院としての医療貢献、ならびに多様な社会的要求に応えることのできる歯科医師の育成を行ってまいりました。
超高齢社会を迎えている現在、医療の目的は疾病の予防や治療のみならず、健康で、快適な生活をおくることができる生活の質にまで及んでいます。歯科医療においても例外ではなく、「摂食嚥下、話すこと、栄養補給、そして審美性の構築」などの口腔や顎・顔面の機能は、私たちが健康で豊かな日常生活を営む上で必要になります。そのため当病院は歯科を中心とした病院ではありますが、内科、眼科、および耳鼻科など医科の診療も行っており、全身的な管理のもとでより安全な歯科治療ができるような歯科と医科との協力体制が確立できております。
本病院は次の3つの理念に基づいて活動しています。
1. 安全で満足のできる歯科医療の提供
医療に携わるスタッフすべてが患者さまとの信頼関係を重視し、対話を通して、患者さまやご家族の方々に満足していただける安全で質の高い医療を提供できるよう、日々努力してまいります。
2. 高度な先進医療の提供
本病院では患者さまのあらゆるニーズに応えられるよう、一般的な歯科治療のほか、成長期のお子様の歯並びや噛みあわせの治療、スポーツ歯科、人工歯根(歯科インプラント)による機能回復、歯周組織再生治療、口腔外科医による種々の専門的外科手術、心身の障害をお持ちの方の歯科治療などの外来を設置し、多くの専門スタッフによる医療を提供しております。また、摂食嚥下科、高齢者歯科、障がい者歯科、地域連携歯科医療センターの充実を図り、地域歯科医療に積極的に参加、貢献してまいります。日進月歩の医療の進歩とともに我々医療スタッフも進歩発展していくことで、皆様のお役にたてるように勤めてまいります。
3. 有能な歯科医師育成のための臨床教育
本病院は有能な歯科医師を育成するための教育機関でもあり、本学の建学の精神に基づいた独自の教育プログラムに従い、歯学部学生や臨床研修歯科医の教育に当たっております。特に2006年からは歯科医師免許取得後1年間の歯科医師臨床研修が必修化され、単独型および管理型臨床研修施設として臨床歯科医師の養成を行っております。何卒、本病院の教育機関としての特殊性をもご理解賜りますようお願いいたします。これからも病院職員一同、皆さまに信頼される医療を追求し、地域医療への貢献のみならず、次世代を担う歯科医師の育成に尽力してまいる所存です。本病院に対しまして何卒ご理解をいただき、一層のご支援を心よりお願い申し上げます。
明海大学歯学部付属明海大学病院
病院長 横瀬 敏志