応用言語学研究科
概要
応用言語とは、「言語とそれに関連する人間の言語活動」を多角的に探究する学問の総称である。これまで日本では、言語学(理論言語学)・教育学・心理学・社会学・文学等の諸分野で個別に研究され、「応用言語学」としての包括的研究は未発達であった。
本大学院研究科は、こうした既存の垣根を越える日本初の応用言語学研究科であり国内における研究センターとしての役割を担うべく誕生した。
その研究対象は多岐にわたる。例えば「人間はどのようにして言語を習得するのか」、「コンピュータを使って、言語の大量分析をするとどうなるのか」、「日本語・英語・中国語に共通な教授法はあるか」、「言語と文化の関係はどうなっているのか」などである。
このように広大な裾野をもつ応用言語学であるが、大別すれば、以下の8研究分野に分類することができる。
グローバル化を加速させるインターネットの普及やAI及び人工知能の開発――こうした時代背景から、今後ますます外国語教育・言語研究のウェイトは高まっていくであろう。と同時に、この新しい時代は本研究科の修了生にとっても、新たなる研究機会の到来を意味する。
本大学院研究科は、こうした既存の垣根を越える日本初の応用言語学研究科であり国内における研究センターとしての役割を担うべく誕生した。
その研究対象は多岐にわたる。例えば「人間はどのようにして言語を習得するのか」、「コンピュータを使って、言語の大量分析をするとどうなるのか」、「日本語・英語・中国語に共通な教授法はあるか」、「言語と文化の関係はどうなっているのか」などである。
このように広大な裾野をもつ応用言語学であるが、大別すれば、以下の8研究分野に分類することができる。
- 第2言語・外国語教育の関連分野
- 言語と人間の社会行動・コミュニケーション等の関連分野
- 言語と言語心理・言語習得等の心理・病理関連分野
- 言語とコンピュータ、通訳・翻訳等の関連分野
- 言語と言語接触・言語対照・言語計画・言語政策等の関連分野
- 言語と文化・比較文化・文学等の言語文化の関連分野
- 言語と脳研究の関連分野
- 言語の構造・音声・意味およびその獲得と運用などの関連分野
グローバル化を加速させるインターネットの普及やAI及び人工知能の開発――こうした時代背景から、今後ますます外国語教育・言語研究のウェイトは高まっていくであろう。と同時に、この新しい時代は本研究科の修了生にとっても、新たなる研究機会の到来を意味する。
本研究科の特色
- 他に類を見ない豊富な授業科目
- 著名教授を多数揃え充実した指導
- スペシャリティを磨く3つのコースを開設(博士後期課程はコース枠を定めず一貫性をもたせる)
専門基礎と3つのコース
専門基礎
応用言語学を専攻する上での基礎科目として、「応用言語学研究法特論」と「応用言語学特論」を開講する。「応用言語学研究法特論」では応用言語学に関係する研究方法、基本的統計処理、テストを、「応用言語学特論」では応用言語学に関する基礎的な知識を広く修得することを目的としている。
言語教育コース
日本語・英米語・中国語等の言語教育と関連科目の方法論を研究するコース。第1に、個別言語としての日本語・英語・中国語に関する教育方法・教材研究・カリキュラム研究、評価等を深化させていく。第2に3言語をはじめとするすべての言語に共通したテーマ――人間にとって言語教育はどうあるべきか?――といった本質的な課題の探究を行う。
言語理論コース
現代言語学の主要な領域について研究するとともに、個別言語学、対照言語学、言語心理学、第二言語習得、社会言語学、異文化コミュニケーション、コンピュータ言語学等の広がりをもったコース。堅固な基礎言語学の基盤を重視し、言語とは何か、人間にとって言語とはどのような意味をもつのか、社会における言語の働きとは何かなどの課題に取り組むと同時に、日本語・英語・中国語等の個別言語に関する諸問題もその射程に含む。
言語文化コース
言語と文化の関係ーそれが言語文化コースの研究主題である。本学外国語学部に設置された日本語・英米語・中国語3 学科の研究の蓄積をさらに発展させ、それぞれの言語における文学・文法・思想等の個別研究を推進している。同時に、3言語にまたがる比較文化・文学を通じて、その共通性を探り、言語が生み出す文化を包括的に研究していく。
目標進路
- 言語学・外国語・日本語教育関係の研究者および教員
- 国際機関スタッフ
- 商社
- 語学教材・システム(CAI等)開発
- 国家公務員・地方公務員
- 通訳
- 航空会社
- 出版社・報道関係等
資格
中学校・高等学校教諭専修免許状[国語・英語・中国語]
学位
本学研究科博士前期課程・博士後期課程を修了した場合に授与される学位は次のとおりです。
- 博士前期課程
修士(応用言語学)または修士(日本語教育学) - 博士後期課程
博士(応用言語学)または博士(日本語教育学)
研究指導過程
博士前期課程/2年制 (入学定員15名)
1年次
- 研究指導教員の決定
- 研究に必要な理論・分析方法論等(文献サーベイを中心に研究指導)
- 研究テーマ選定に関する指導
- 研究テーマの決定
- 研究指導
2年次
- 研究テーマと論文作成に応じた研究指導
- 論文題目の決定
- 研究の進展と成果のチェック
- 中間発表(予備審査)のための指導・助言
- 論文提出・審査・最終試験・修士学位授与
博士後期課程/3年制 (入学定員5名)
1年次
- 研究指導教員の決定
- 研究に必要な理論・分析方法論等(文献サーベイを中心に研究指導)
- 研究テーマ選定に関する指導
- 研究テーマの決定
- 研究フレームワーク作成指導
2年次
- 研究テーマ、フレームワークに応じた研究指導
- 研究の進展と成果のチェック
- 論文題目の決定および論文作成に関する指導
- 学会等での発表、報告論文作成の指導
3年次
- 論文構成に関する指導・助言
- 中間発表および予備審査のための指導・助言
- 最終的・総括的な指導を経て、論文提出、審査、最終試験、博士学位授与
履修ガイドライン
博士前期課程/2年制
専門基礎
応用言語学研究法特論
応用言語学特論
応用言語学特論
言語教育コース
【日本語】
日本語教育方法特論
日本語教育教材特論
日本語教育学特論
日本語教育方法特論
日本語教育教材特論
日本語教育学特論
【英語】
英語教育方法特論
英語教育教材特論
英語教育カリキュラム開発特論
英語教育方法特論
英語教育教材特論
英語教育カリキュラム開発特論
【中国語】
中国語教育方法特論
中国語教育教材特論
中国語教育方法特論
中国語教育教材特論
【関連科目】
言語教育評価特論
言語教育統計学特論
言語教育評価特論
言語教育統計学特論
言語理論コース
- 一般言語学特論
- 理論言語学特論
- 音声学・音韻論特論
- 異文化コミュニケーション特論
- 第2言語習得特論
- 言語心理学特論
- 社会言語学特論
- 対照研究特論
- 日本語学特論
- 現代英文法特論
- 現代中国語文法特論
- コンピューター言語学特論
- 意味論特論
言語文化コース
- 日・英比較文学特論
- 日・中比較文学特論
- 中国古代思想特論
- 中国中世文化特論
- 中国古典文学特論
- 中国現代文学特論
- 通訳理論特論
- 通訳技法特論
演習
特別演習 I (1年次)
特別演習 II (2年次)
特別演習 II (2年次)
博士後期課程/3年制
講義科目
- 日本語教育学特講
- 英語教育学特講
- 中国語教育学特講
- 言語接触特講
- 異文化間コミュニケーション特講
- 言語習得特講
- 語用論特講
- 社会言語学特講
- 意味論特論
- 対照言語学特講
- 統語論特講
- 言語機能特講
- 近代英文学特講
- 中国思想・文化特講
- 中国古典文学特講
- 中国現代文学特講
演習
- 特別研究 I (1年次)
- 特別研究 II (2年次)
- 特別研究 III (3年次)
特別プログラム
博士前期課程/2年制
博士前期課程では、特定の分野に関して次の2つの特別プログラムを提供している。
◎日本語教育プログラム
◎英語教育プログラム
それぞれのプログラムで指定する授業科目を12単位(以上)修得し、各プログラムに関連した内容の学位(修士)論文を執筆した場合、希望する者には、課程修了時に修士の学位と併せ、各プログラムの修了証書が授与される。ただし、修士(日本語教育学)を授与された者には、日本語教育プログラムの修了証書は授与されない。
◎日本語教育プログラム
◎英語教育プログラム
それぞれのプログラムで指定する授業科目を12単位(以上)修得し、各プログラムに関連した内容の学位(修士)論文を執筆した場合、希望する者には、課程修了時に修士の学位と併せ、各プログラムの修了証書が授与される。ただし、修士(日本語教育学)を授与された者には、日本語教育プログラムの修了証書は授与されない。
また、博士前期課程では、株式会社サイマル・インターナショナルと連携したプロ通訳者養成特別プログラム(英語)を提供している。
◎サイマル・アカデミー通訳者養成特別プログラム
指導教員の了解を得た上での選抜により、サイマル・アカデミー通訳者養成コース(英語コース)に入って通訳コースまたは会議通訳コースを半年から1年間受講する実践的なプログラムで、所定の成績を修めた場合は単位認定される。履修年次は1年次(前学期)から2年次(前学期)まで。
●通訳コース 通訳Ⅲ 逐次通訳基礎 I 4単位
通訳コース 通訳Ⅳ 逐次通訳基礎 II 4単位
(それぞれ週4時間 半年)
●会議通訳コース 会議通訳Ⅰ 逐次通訳上級 4単位
会議通訳コース 会議通訳Ⅱ 同時通訳基礎 4単位
(それぞれ週4時間 半年)
◎サイマル・アカデミー通訳者養成特別プログラム
指導教員の了解を得た上での選抜により、サイマル・アカデミー通訳者養成コース(英語コース)に入って通訳コースまたは会議通訳コースを半年から1年間受講する実践的なプログラムで、所定の成績を修めた場合は単位認定される。履修年次は1年次(前学期)から2年次(前学期)まで。
●通訳コース 通訳Ⅲ 逐次通訳基礎 I 4単位
通訳コース 通訳Ⅳ 逐次通訳基礎 II 4単位
(それぞれ週4時間 半年)
●会議通訳コース 会議通訳Ⅰ 逐次通訳上級 4単位
会議通訳コース 会議通訳Ⅱ 同時通訳基礎 4単位
(それぞれ週4時間 半年)
主な研究指導テーマ (2024年度)
博士前期課程 特別演習担当教員(予定)
片桐 史尚 教授
- 日本語教育におけることばと文化に関する研究
- 日本語教育における音声指導法の研究
- 言語活動における非言語コミュニケーションの研究
- 言語教授法と社会背景に関する研究
河村 昌子 教授
- 中国近現代文学の研究(主に五四時期以降)
- 日中比較文学(近代以降)
- 現代中国の言語表現
木山 三佳 教授
- 言語能力の習得に関する研究(文法・語彙・談話)
- 言語技能の習得に関する研究(聴解・読解・作文・会話)
- 言語教育における指導法に関する研究
嶋田 珠巳 教授
- フィールド調査による言語研究、文法に関する諸問題
- 文の意味(形式/文脈との関係性、情報構造)
- 言語接触(アイルランド英語、コードスイッチング、クレオール)
- 社会言語学(言語とアイデンティティ、エスニシティなど)
- World Englishes
中川 仁 教授
- 中国語及び日本語との対照言語研究(中国語の言語学的分析と日本語との対照研究)
- 中国語文化圏における言語政策(清朝末期の文字改革運動及び台湾の国語政策との関連性)
- 東アジアにおける言語問題(中国における共通語の単一言語化と台湾における多言語主義化、母語の復権運動)
- 日本における中国語研究(日本で戦後研究された中国語の研究と閩語関係資料の研究)
博士後期課程 特別研究担当教員(予定)
河村 昌子 教授
- 中国近現代文学の研究
- 日中比較文学(近代以降)
木山 三佳 教授
- 言語能力の習得に関する研究(文法・語彙・談話)
- 言語技能の習得に関する研究(聴解・読解・作文・会話)
- 言語教育における指導法に関する研究
嶋田 珠巳 教授
- フィールド調査による言語研究、文法に関する諸問題
- 接触言語学、言語のダイナミズム
- 英語変種の多様性と連続性
- 社会言語学分野における研究
中川 仁 教授
- 中国語及び日本語との対照言語研究
(音声学・音韻論・形態論・統語論・意味論・語用論等による言語分析研究) - 中国語文化圏における言語問題と言語政策
(東アジアの言語情況と多言語主義、母語復権運動) - 日本における中国語研究
(戦後日本における中国語と方言研究) - 日本語教育と言語学との関連性
※担当教員は変更となる場合があります。