明海大学における教員養成の目標等(大学院)
応用言語学研究科応用言語学専攻 国語(中専免・高専免)
1 教員養成の目標
本学の建学の精神である「社会性・創造性・合理性を身につけ、広く国際社会で活躍し得る人材の育成をめざす」ことを踏まえ、伝統的な学問分野を新たな視点から統合し、言語教育コース、言語理論コース、言語文化コースの三つのコース制を採用、言語を多角的かつ深く修得することで、言語研究と言語教育の専門家として、中等高等教育機関において、教育活動を行いつつ、主体的に学び続けていくことができる人材を育成することを目標とする。
2 教員養成の目標実現のための取組
応用言語学研究科は、以下の取組を教職課程センターと協力して行う。
国語の教科が扱うのは、日本語の言語(文法、語彙、表記、音声など)と文学の二つの面、知識と運用の二つの面、国語と日本語という二つの面がある。中・高等学校の国語の授業では文学、知識、国語に重点が置かれる傾向が強い。応用言語学専攻では、上記にとどまらず、第二言語習得論、教育実践研究なども理解し、知識基盤社会を支える高度専門職業人として、複雑かつ多様な課題への対応能力を身につけるべく、教育と研究の融合をはかりつつ研究活動を行う。また人間的な資質の向上を図る取組として、学内外における留学生との協働活動を通し、異文化理解教育の実践的活動も行う。
3 養成したい教員像
規範的で理念的な共通語のみを主たる対象言語とするのではなく、方言などの日本語の実態としての多くの変種があることも理解し、日本語を母語としない人たちが使用する日本語をも理解し、日本語によるコミュニケーションの様相など幅広く日本語をとらえた上で、高度で専門的な日本語の知識と実践力をもちあわせ、かつ自律的に学び続ける教員
応用言語学研究科応用言語学専攻 英語(中専免・高専免)
1 教員養成の目標
本学の建学の精神である「社会性・創造性・合理性を身につけ、広く国際社会で活躍し得る人材の育成をめざす」ことを踏まえ、言語教育・言語理論・言語文化の各分野にわたる深い知識と、理論に根差した言語教育観を備え、高度な専門性を有する英語科教員の養成を目標とする。
2 教員養成の目標実現のための取組
応用言語学研究科は、以下の取組を教職課程センターと協力して行う。
(1)高度な専門性を目指す指導体制の確立
外国語としての英語の教授法、教材研究、カリキュラム研究に加え、日本語・中国語など他言語にも共通する言語教育のテーマ、相互関連性に注目し、言語教育の本質を探究する指導を行う。言語理論コース・言語文化コースが開講する言語習得、対照言語研究、文学、比較文化などに関する講座も活用して言語教育を多角的、有機的に研究し、中・高等学校で指導的立場として活躍できる力を養成する。
(2)科学的視点を育てる指導体制の確立
修士論文執筆を通して、英語教育の諸問題を科学的視点から論じることができるよう指導する。教育実践においても学習者のニーズ分析、授業分析、評価等を総合的、体系的に行う力を養成する。
(3)外部教育機関・学会との連携
外部教育機関から招聘した講師による学内セミナー及び外部教育機関が主催する研修会等への参加を奨励し、研鑽の機会を提供する。さらに、学会への参加、学会での研究発表を奨励し、最先端の知識を得、他の研究者との交流を通して研究を深める姿勢を育成する。
3 養成したい教員像
・英語及びその背景文化に関する深い知識を有すると同時に、言語教育を幅広くとらえ、理論と実践と往還しながら自律的に学び続ける教員
・教育実践はじめ英語教育の諸問題を専門的立場から科学的に論じ、発信していくことができる教員
応用言語学研究科応用言語学専攻 中国語(中専免・高専免)
1 教員養成の目標
応用言語学研究科の特性を生かし、中国語の高い運用能力を基礎として、言語教育、言語理論、言語文化の各分野にわたる深い知識と確かな言語観を備えた、より高度な専門性を有する中国語科教員の養成を目標とする。
2 教員養成の目標実現のための取組
応用言語学研究科は、以下の取組を教職課程センターと協力して行う。
教員養成の目標を実現するため、中国語教育に関する教育方法論、教材論を主要科目として、中国語学、中国文学に関する科目のほか、さらに言語習得理論、対照言語学、社会言語学、語用論、意味論、コンピューター言語学、異文化コミュニケーション論等、言語とその周辺領域を含めた多岐にわたる講義・演習等の科目を設置し、広い視野と最先端の学術的知識に基づき教育活動を展開できる教員を養成していく。また、これまで個別に取り扱われてきた言語学・教育学・心理学及びその他の領域を統合する応用言語学の研究活動を通じて、各自が中国語に関する専門分野をもち、新たな教育研究課題に柔軟な姿勢で意欲的に取り組む経験を積み、多彩な技術・理論を応用する能力を向上させるため、個別指導を行う。
3 養成したい教員像
・中国語に関する深い知識と専門性を有し、日本人にとっての学習困難点を把握したうえで、多彩な教育技術・教育理論を身につけ、応用しうる教員
・言語に対する鋭い感性と確たる理念を備え、新たな教育研究課題に対して意欲的に取り組み、柔軟な姿勢で解決を図れる教員